2003年5月26日〜6月7日


西岡良弘 「井戸」展





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 2003年4月16日〜4月25日


藤田夢香 「心に詩があるならば」展
 




永い間愛でられてきた誇り高きモノが並ぶ…

そんな空間で個展をするという我ながら…恐ろしいような…?

けれど私のすべき事はただ制作する事である

コトバにならぬ想いを…

日々夕暮れに染みゆくやわらかな想いを…

少しずつ紡ぎ時を織りなし伝わりゆく事を願って…


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 2003年5月20日〜6月12日


松田正平書「卒寿記念」展
 




90歳になるまで生きると

思いもかけない事が起こるのである

その内の一つに私の書いた字が本になると云う

子供のころからお前ほど下手な字を書く子は居らんと

親は失望し中学の成績も乙がついてた…


松田正平


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 2003年7月7日〜7月15日


古谷道生展
 




早いもので、7月20日は古谷道生氏の三回忌です。

バリでの土器造り取材に同行した息子の和也君が

この度初個展をひらくというお知らせを戴きました。

窯焚きもほぼ順調だったとの事。

親父さんのあの微笑む顔が目に浮かぶようです。


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 2003年10月8日〜10月24日


棟方志功展
 




赤・青・黄・紫などの極彩色に染められた紙貼りの人形たちに

火が点くと、巨大ないのちが脈打ち始めた。

鉦や笛太鼓に囃されながら、次から次へと

練り歩く、かけ巡る、乱舞する。

「このネブタの色、これこそ、絶対のまじりけのないわたくしの彩色であります」

と、志功は自伝に記している。

街をあげて生誕百周年を祝う青森ネブタに飛び込んで志功はきっと

「ラッセラ、ラッセラ、ラッセラ―」

跳ねていたに違いない。


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 2003年11月26日〜12月12日


井上有一 展
 




初めて井上有一の作品を所有された方々が少人数での披露茶会を催した。


シンプルな額装の「海」は、初夏の風そよぐ湘南茅ヶ崎海岸に近き

数寄屋造りの四畳半茶室で。

一方、白い揉紙表装の「現前」は、雑木林残る武蔵野の

風趣な現代建築の一間半床に紅梅とともに設えた。


趣を異にする室の空間が有一の書一色に染まり、

思い思いの書論などを展開しながら連客は茶を喫してゆくー


ある客人から、有一の書を初めてみた時の印象を問われた。

「突然、大作が目の前に現れ…黒々とした墨をいきなり脳天から

浴びさせられたようで、何かとてつもないものに遭ってしまったという感じでした。

それからまもなくでした。

有一が東京大空襲で化死を体験したと知ったのは…」