2005年2月15日〜2月22日


西岡良弘 「唐津黒」展






五年前、これからはテーマを定めた展覧会を

開催していこうと良弘氏と話した。

以来、初回の「井戸」つづく「陶板」と好評を得た。

この度、挑むのは「唐津黒」。

万物の色を底知れずのみ込む「黒」の魅力。

昨年、氏の工房で、西岡良弘の「唐津黒」を

初めて見たときの嬉しい驚きは今も鮮明だ。

もちろん今回、初公開である。



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 2005年4月14日〜4月17日


佐村憲一 「小竹刀」展
 





竹箆に宇宙を宿す―


たかが一片の竹べらである。

いつのころからか、煤竹に魅せられた佐村憲一が

大小さまざま竹を削るうちに

わずか十センチに満たないほどの小竹刀に行きついた。

これは数奇の遊びである。

数奇なればこそ、デザイナー、武道者、茶人としての

創造・思索・行動をともなった彼の宇宙が、

一閃の光芒のごときその形に宿っている。



林原美術館館長・国立民族学博物館名誉教授

熊倉功夫


「佐村さん、仕事はいつしているんでしょうか?…」

阿曾一実


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 2005年5月17日〜6月3日


井上有一展
 





たくましきは一匹狼にあらず。

悲壮なるも一匹狼にあらず。

一匹狼はさびしきものなり。

有一


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 2005年5月17日〜6月3日


藤田夢香 「いつかどこかに降る時間」展
 





目に見えているのは、ほんの少しのこと

どこにも出ていけない想いが

色や形となって降り積もる



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 2005年11月22日〜11月28日


尾形周平展
 





周平先生が亡くなられて、早七年が経つ。

確かな技術に裏打ちされた作品は

華やかさのみの現代京焼と違い独特な艶と渋さを称えている。

「人柄が作品」という方程式が見事に当て嵌まる人だった。

在りし日を偲ぶ一会になれば幸いです。