2012年1月20日〜1月28日


木村浩之展 どすこい どすこい
 





力士の体はただ大きいだけでない。

毎日汗と砂にまみれて練り上げるようにして作られている

木村先生の作品にはそういう体に対しての

鋭くも温かい眼差しが感じられる・
それがとてもうれしい

元・益荒雄 阿武松広生



日本の風土から生まれた人々の情感を

相撲人形と絵画に託してみたい

木村浩之


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 2012年3月6日〜3月16日


西岡良弘展XIII
 




良弘氏の唐津を使い始めて二十五年になる。

ちょっと目にしないと「あれっどうしたのかな」と気にかかる。

言わば茶席や食卓の常連さんである。

端正な造形、とろっと変化してきた肌あいや土味に触れていると

「この歳月、いろいろなことがあったなぁ」

少し感傷的になるも妙。

お馴染みさんになるには、愛でる時間もまた必要ということだろうか。


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 2012年5月15日〜5月26日


土屋禮一展 「郷愁」
 




芸術全般からマニアックな雑学まで、

土屋先生の旺盛な好奇心は縦横無尽。

「人生はたのしい」と微笑む土屋禮一の世界観。

描かれる原風景の懐かしさ、静けさ、暖かさ…

ゆっくりと深呼吸をひとつ。

ご高覧いただければ幸いである。


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 2012年6月15日(金)〜6月23日(土)


小川待子展
 




土肌の剛に冴え

釉薬の柔を照らす

緋色の妙趣

心躍る作品の誕生である。

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 2012年 9月18日(火)〜9月29日(土) 


松田正平展
 




指定された筆を送ったとき、正平さんから頂いた礼状である。

新しい筆は先が鋭いのでなかなか思うように書けないとの内容。

真摯に書かれた文字の震えがせつない。

だからこそ尚つよく心打たれた。

ご縁は長く、「あなたも物好きじゃのう」と言われながら

画文集を出版するまでに至った。

その二冊目が昨年度の日本造本装幀コンクールで芸術書部門賞を受賞。

日本でのブックフェアを始め、ドイツ・ライプツィヒで毎年開催される

『世界で最も美しい本』のコーナーにも展覧された。

その報告もかねて一年ぶりにお墓まいりをした。

墓前に供えるは正平さんがモチーフとして好んだ

赤い薔薇ときまぐれ帖U。

亡くなられて八年になるが、今生で松田正平という命と

向き合えたことはかけがえのない思い出。

今回の受賞で、物好きも悪くないな、と思う。


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 2012年10月9日(火)〜10月20日(土)


池田巌展
 




茶器・茶杓に限らず茶の湯に使われる作品を造るため

私は、時代様式などを徹底的に研究してきました。

そのうえで、古典を突き破って自分の作風を

創り出してきたのですが、大事なことはそれが茶の湯空間で

現代とも古典とも溶け合うということです。

今回、個展では初めての発表となる茶杓も

室町・桃山・江戸時代の茶人の作を精査し、

著書を成してからの私の茶杓です。

濃茶では由緒ある茶杓を用い、薄茶で象牙の杓を使うように、

これらの茶杓を感覚的に道具組して頂ければ嬉しい限りです。


池田巌


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 2012年  10月24日(水)〜11月4日(日) 


志村ふくみ展 「野の果て」
 




このやわらかく、ぴんとはりつめた並でない空間に作品を置いてみたい。

瞬間にそう思った。

閉ざされているようで、ひろがっている。

隅々にまで主人の眼が行きとどいている。

こんな画廊は珍しい。

どんな風に作品が生かされるのか、

そのままで考えたり、いじったりしたくないという感じー。

はじめてのこころみです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。



志村ふくみ


 



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-11月13日(火)〜11月24日(土) 23日(祝日)休廊

阪口鶴代展 U











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