2017年2月21日〜28日 平松麻 原画展 ![]() このたび文芸誌MONKEに平松麻が挿画8点を描いた。 彼女は古代オリエントガラスの繊細さと 阿修羅像の如き感受性を併せ持つ。 うごめく影の複雑な色調と震える光の壁。 挿画なれども平松自身の体内から滲み出た<心象光景>には違いない。 今回の原画に言い知れぬ存在感を抱くのは私だけであろうか。 2017年3月21日〜30日 畠山耕治展 「青銅 ー 茶、」 ![]() 数年前に青銅の居場所を探ろうと、躙口を入ってみた。 しかしながらここにきて何やら少々 躙口の狭さが気になり出してきた。 僕はこの個展を機に、一度外に出て 茶室の真上からその居場所を見つめてみたいと思った。 今回のタイトルの「茶」に並んだ「、」は そんな気持ちの表れなのである。 畠山耕治 2017年6月13日〜23日 西岡良弘展 XVII ![]() 今年の春、凌雲窯を訪れた時、良弘氏より 作品の造形や釉薬の調合へのこだわりを伺った。 絵画や仏像と同じく線が命ということ。 古きものの模倣がどれだけ大切かということなど、 取り組まれてきた真摯な仕事が垣間見える貴重な時間だった。 感じたのは、ずっと変わらぬ作家の矜持。 17回目となる今展、御高覧頂ければ幸いです。 (光) 2017年9月18日〜26日 古谷和也展 V ![]() 信楽に生まれ育つ古谷氏は今、 伝統と独創のあいだを歩まんとしている。 風土と先人が築き上げてきた路を先ずもって尊びながらも 対峙する自然と共に生きているのは作家である。 この数年間模索を続けてきた。 「自分の信楽焼とは−」 五回目となる今展を契機に伝統造形から距離をとり 窯味が魅せる土肌や、自然釉の奥妙を存分にひきだす。 信楽の自然が古谷氏のかたちとなって現前するその路を 御高覧いただきたくご案内を申し上げます。 三原研展 X 「層」 2017年10月24日〜11月2日 ![]() 人は見たことも無い造形に接すると 戸惑うことがある しかし暫く見ていると 距離感がなくなり 魅かれ 高揚し いつしか意識の一部にさえもなる されど此のような感覚にまで至ることは滅多にない 宍道湖の空大な夕焼け 赤々と脈打ち その先の謎を 手探りで解く可く・・・ 言葉では表現できない思いを陶土に託す 三原研・十回目展 秋寂ぶ一日 おたのしみ戴ければ幸いです 阪口鶴代展 V 2017年11月15日〜11月25日 ![]() ![]() |