2018年2月13日〜23日 西岡良弘 展 XVIII 開廊30周年記念展 西岡氏とは40年来の御縁である。 飛行機は乗らず 几帳面で綺麗好き 午前中の日課は庭掃除 趣味も作陶と語り 作品に於いては全くもって妥協しない良弘氏。 かたや 風船のように 風に乗って 何処へでも飛んで行きたい小生。 お互いこの性格でよく続いたものだと思います。 18回目となる今展の主題は「朝鮮唐津」 『斑と飴』西岡氏特融の透明度の高い 釉薬が混じり合う妙趣。 良弘唐津の真髄 御高覧ください。 --------------------------------- 2018年4月11日〜20日 田中敏雄 展 IX ![]() 重い雲が垂れ込め凍てつくような日でした。 田中家を訪ねると、屋外の仕事場から出てこられた敏雄氏は、 作業用の前掛けに付着した木屑を払うと 両手を腰にあて、ゆっくりと背中を伸ばしながら 「急に冷え込んできましたねぇ。 今日は銘々皿の木地を削っていました」 吐く息白く、空を見上げるそのお顔に、 大きな雪片が、ひとひら ふたひら…。 <悠悠閑適>田中敏雄 90歳。 「”もの”は美しなければいけませんね」 --------------------------------- 2018年6月5日〜15日 小川待子 展 V ![]() 「驚心動魄」 今回の出品作から連想した語句です 想像を超えた作品展 ご案内申し上げます --------------------------------- 2018年9月26日〜10月5日 松田正平 展 XII 書・絵画(特別出品・絵唐津) ![]() 「唐津焼の絵は面白い・・・どこか垢抜けしとる」 「先生、それならば 絵付けをしてみますか」 「この歳になるまで 焼き物に描いたことはないが 面白いかもしれんのう」 唐津・凌雲窯の西岡良弘氏の御協力を得て 成形した生地を山口県宇部市の 正平先生のお宅まで運んで戴いた。 「ほぉっ 思ったより 書きにくいものですねぇ」 絵付け用の鉄釉は粘り気があり、 生地土への吸い込みも速い。 しかし次第に筆も進み、 用意したすべてを描き終えると 「ほっ もうこれで おわりですか」 数か月後、味わい深く焼きあがった絵唐津を持参した。 一点一点を抱くように手に取り、正平先生は、笑いながら 「ほおぉっ まぁ 初めてにしては かすかすじゃのう しかし これだけ上手く焼くのは 容易なことでは ありませんよ」 --------------------------------- 2018年11月28日〜30日 井ノ上有一 展 XIV 併設・古美術花器 ![]() 井上有一展も14回目となる。 最初の展覧会で、有一の書の魅力は?と、問われると 「一度見たら忘れない」 以後展覧会を重ね、同じ問いかけには 「書の概念を遥かに突き抜けたこと」 更に最近では 「とてつもなく、大きなもの」 と、お応えしている。 有一作品に時代を重ねた花器を併設。 開廊30周年記念展の締め括りとしたい。 --------------------------------- 2018年12月5日〜12日 田嶋健太郎 展 ![]() 心の平安を 探し求め 救い救われ 祈り給う 浄香 ほのかにただよい 微笑 指先に慈愛あらむと 見えない思いの丈を静謐に描く 田嶋健太郎の世界 御高覧ください |