2019年2月5日〜15日

西岡良弘 展 XVX









清冽な流水のごとき青の釉景色、

造形豊かな朝鮮唐津壺に触れ、

西岡氏の新境地を感じた。

成形、釉薬、窯焚き・・・

同じ工程の中で類似作品がないという尊さ。

「作家は、作品で語るのみ」

と語る西岡氏。

当画廊で19回目となる個展、

御高覧頂ければ幸いです。

(光)


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 2019年3月27日〜30日

古美術 展




秀でた古美術品には、時代を重ね、

人々の手を伝わり抜いてきた迫力を感じます。


美は深淵なり


作り手の意識を介して生まれた

掛け替えのない品々から発する言の葉。

その様々なる微の声に耳を澄ませてみたい。




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伽々展


2019年4月16日〜26日








夢か幻か

狂気 正気 ユーモアが紙一重で混在

時限も時空も遥かに翔び越えてしまっている

現世に於いて伽々(かか)さんのような

絵描きが実存していることの救い

極少の制作点数故に十年前から温存してきた

満を持して阿曾美術平成最期の展覧会である





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松田正平展 XIII


2019年5月28日〜6月7日









祝島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島である。

正平さんは戦後間もない頃から

絵のモチーフを求めこの島へ毎年訪れていた。


「祝島には、余計なものが何ひとつ無いのがえぇ」

正平さんが砧青磁の色と例えた周防灘、

日の出とともに漁に向かう小さな船、

眼下に眺める集落や鯉のぼり、

朝市に行き交う人々など、

島に吹く風の光や日常風景を好んで描いた。






亡くなられて15年。

5月15日は正平さんの命日である。

久方ぶりに祝島の風に吹かれてみたくなった。




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三原研展 XI


2019年6月25日〜7月5日












茶碗は実に見所の多い焼き物である。


・呈茶された時に初めて見る茶碗の底に沈む深緑の美しさ。

・手にした時のほの温かさと感覚。

・唇に触れた触覚。

・抹茶が茶碗の内側から口中そして身体の中へ静かに流れていく。

・一口喫する度に抹茶が揺らぎ茶碗内の景色が変化していくさま。

・喫茶後、茶碗を両の掌にとり、肌合いや口造り、

高台削りの潔ぎよい美意識に思いを寄せる。


その魅力は尽きない。



この度、造形作家・三原研氏が初めて取り組む茶?展。

氏ならではの「茶?の個性」

その存在感を御高覧いただきたく御案内申し上げます。





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古谷和也展 VI

「原土」


2019年9月27日〜10月3日









焼締の魅力は、何と言っても土肌に寄るところが大きい。

古谷氏は今、あえて成形に不向きな信楽の

「荒くれた土」に対峙している。

この希少ながら厄介な「土」に問い掛け、

如何に新たな信楽の魅力を表現できるのか。

試行錯誤、七転び八起きの日々。

その答えが今回の古谷和也展で発表されます。

御高覧戴きたく御案内申し上げます。





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阪口鶴代展 VI



2019年11月19日〜11月29日









今年の作品に 如何に向き合い

何を感じるか


阪口鶴代展さんの絵は自然と対峙し

色彩と造形の独り言だ


新たな画風への入り口「関」も

光源の手探りから始まろうとしている